椿姫

椿姫。なんとも和風っぽい名称ではありますが、この椿姫というタイトルのついている作品は、オペラの有名な作品なのです。オペラといえば、「オペラ座の怪人」や、「魔笛」などが知られていますが、あまり椿姫という作品は知らない方が多いのではないでしょうか?ですが、椿姫はオペラ作品としてはもちろんですが、椿姫に使われている音楽は私たちにとって意外に馴染みのある曲だったりします。では、椿姫のあらすじなどを中心に椿姫についてご紹介します。

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椿姫のあらすじ

椿姫は、もともとは小説が原作であり、オペラ以外にも椿姫という作品は存在しています。この小説版の椿姫とオペラ版の椿姫では大筋の物語は同じですが、ところどころの表現が違います。また、オペラにおいても、監督や脚本家によってストーリーの流れが変わってくるのも特徴的な部分といえ、人によっては「好きな椿姫」と「嫌いな椿姫」があるかも知れないというほど、この椿姫という作品はとても奥深く、多くの人を魅了している作品なのです。では、この椿姫という作品の大筋のあらすじについて、まずはご紹介します。

椿姫・第一幕のあらすじ

時代は、19世紀フランスはパリのお話です。高級娼婦であるこの椿姫の女主人公であるヴィオレッタは、毎晩のように晩餐会を開いていました。とある晩餐会のこと、ヴィオレッタはアルフレードという若者に純粋な愛の告白をされます。しかし、彼女は娼婦。ヴィオレッタはアルフレードの純粋な愛をはじめは相手にしなかったものの、だんだんとアルフレードに引かれていきます。

椿姫・第二幕第一場のあらすじ

あの晩餐会から3ヵ月後。ヴィオレッタは娼婦をやめ、アルフレードと共に田舎へと移り住んでいました。しかし、お金がなくなり2人の生活は徐々に厳しいものになって生きました。そんな時、アルフレードは父親から援助をしてもらうために家を空けます。そんな時に、入れ違いにアルフレードの父ジョルジュがヴィオレッタとアルフレードを引き離すために家に乗り込んできます。アルフレードと分かれるように持ちかけられたヴィオレッタですが、一度は断ったものの、最終的には一通の手紙を残してアルフレードと分かれて、元の生活に戻ることになります。
ヴィオレッタが出て行ったあと、アルフレードはヴィオレッタに裏切られたと勘違いをして、ヴィオレッタを追って家を飛び出します。

椿姫・第二幕第二場のあらすじ

ヴィオレッタがアルフレードと分かれてから数日が経過し、ヴィオレッタは元々自分を援助してくれていたドゥフォール男爵のもとにやってきていました。そして、とある日にヴィオレッタの友人の家で晩餐会が開かれました。そこにはヴィオレッタが訪れており、さらにアルフレードもその晩餐会にさりげなく客人として、訪れていました。その晩餐会でアルフレードは賭け事が絶好調でドゥフォール男爵もアルフレードに大負けしてしまいます。そこでヴィオレッタはアルフレードを呼び出して「この晩餐会から引き上げて欲しい」とアルフレードに頼みますが、それに腹を立てたアルフレードは、大勢の前でヴィオレッタに向かって賭け事で手に入れた札束を投げつけ「借りは返した」と言い放ちます。このときに、父親ジョルジュが駆けつけ、アルフレードの愚かな行為について叱責します。

椿姫・第三幕のあらすじ

元々、肺が結核に侵されていたヴィオレッタ。その肺の病が急に悪化してしまい、ヴィオレッタは床に伏せってしまいます。ヴィオレッタを診た医者も「もう長くはない」といいます。そこに、ヴィオレッタが自分から離れていった理由をすべて理解したアルフレードが駆けつけます。過去にしてしまった誤解からなる非礼を詫び、またジョルジュもヴィオレッタへの非を詫びます。ヴィオレッタは自分が愛する人が戻ってきてくれたことをとても喜びますが、やがてその命のともし火も力尽き、最終的には命を落として椿姫は終幕となります。

椿姫のあれこれ

なんとも物悲しいストーリーに思える椿姫ですが、これはあらすじなので一部重要な物語の解釈部分を省略させていただいています。椿姫は深く語ると非常に考えさせられるお話であり、基本的に椿姫においては悪役と見られがちなアルフレードの父親であるジョルジュもこの時代の背景などを考えると、一概に悪い人間とは言い切れないのです。主人公であるヴィオレッタが命を落としてしまうのですから、どちらかといえばこの椿姫とは悲劇なのでしょうが、この悲劇には解釈の仕様によっては、悪役はないといえるでしょう。もちろん、悪役はいると感じる方もいえるかもしれません。そう、この椿姫は見る人の感性によって、ストーリーに対する気持ちの持ち方が異なる作品といえるのです。

ヴェルディの失敗作は椿姫?

椿姫のオペラ音楽の作曲者はジュゼッペ・ヴェルディという作曲家です。ヴェルディは多くのオペラ音楽を手がけ、イタリアのオペラ界における偉大なる作曲家です。そんなヴェルディによって作られた椿姫でありますが、実は椿姫は初演のころには、ヴェルディにとってマイナスとなる作品でした。というのも、女主人公であるヴィオレッタ役の歌い手が、結核とは思えない体格のよろしい女性だったのです。また、初演時の椿姫は稽古などが不十分な状態での公演だったためだそうです。しかし、結果的にはヴェルディが作り出した作品において、椿姫は、現在でも親しまれる重要な作品です。

結婚式に椿姫の乾杯の歌?

あらすじを読んであなたはこの「椿姫」というオペラ作品に対してどういった感情を持ったでしょうか?おそらくは、喜劇だと感じた人よりは、悲劇だと感じた方のほうが多いでしょう。しかし、実は椿姫に使われている「乾杯の歌」この曲は、結婚式でそれこそ乾杯の時に使用されることの多い音楽なのです。この「乾杯の歌」は、第一幕の華やかな晩餐会の場面で使われる曲なので、ある意味その場面にあった曲ではあるのです。が、「椿姫の曲」と、思って使用するとなるとなかなか気が引けますよね?ですが、日本人の多くはあまりオペラに興味を持っていないので、椿姫という作品について知らない方がほとんどなので、問題ないといわれています。

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