食育
皆さんは、毎朝欠かさず食事をとっていますか?このような「朝食をとらない」例に限らず、現在の日本の食生活は、かなりみだれていると言えますよね。中には砂糖をなめて、しょっぱいと感じる子供までいるほどです。このような食に関する問題を解決するために近年、食育の重要性が叫ばれています。
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食育の目的
食育とは食生活に関連するさまざまな課題について、教育を施すことを言います。「健康的な食事バランスを養う」「食品の食べ方や調理の仕方を学ぶ」「正しい味覚をつくる」「食品に対する正しい知識を身につける」「食生活を豊かにする」のが食育の目的です。食育は現在国家レベルの取り組みになっており、2005年には食育の推進のために食育基本法が制定されました。
食育への国の取り組み
食育に対する取り組みを全国レベルに拡大するために、国も動き出しました。先ほど紹介した食育基本法にのっとり、2006年には食育推進基本計画が出され、さまざまな食育推進計画や試案が提示されています。
食育の基礎知識・人間に必要な栄養素
食育の根底には、栄養素をバランスよく体に取り入れようという考え方があります。食べ物に含まれる栄養素は、5大栄養素としてまとめられています。皆さんは5大栄養素がどのようなものだったか、覚えていますか?
食育の基礎知識1・たんぱく質とは
人間の体のほとんどは、水とたんぱく質でできています。ですからたんぱく質が不足すると、体のあちこちにさまざまなトラブルが発生します。また、たんぱく質は動物性と植物性に分かれます。動物性たんぱく質は肉類や魚類に多く含まれ、植物性たんぱく質は豆類に多く含まれています。
食育の基礎知識2・炭水化物とは
人間にとって炭水化物は、体を動かすためのエネルギー源のようなものです。特に脳にとっては、唯一のエネルギー源です。炭水化物は言うまでもなく、米・イモ・パンなどに多く含まれています。
食育の基礎知識3・脂質とは
人間にとって脂質は、強力なエネルギー源になります。少しの脂質で、大量のエネルギーを生み出すことができます。そのためあまりに脂質を取りすぎると体内に蓄積され、肥満や生活習慣病の元になるのです。脂質は肉類全般や乳製品に多く含まれているのは、皆さんもご存知の通りです。
食育の基礎知識4・ビタミンやミネラルとは
ビタミンやミネラルも、人間にとっては欠かせない栄養素です。ビタミンやミネラルの役割についてはとても書ききれませんが、これらの栄養素は体内でつくられる量に限度があるのが特徴です。そのため足りない分は、サプリメントなどで補うのが有効です。
食育の基礎知識5・食物繊維とは
食物繊維は、消化器官の働きを活性化させてくれる栄養素です。特に体内にある余計な物質を体外に押し出してくれる効果があるので、健康維持には欠かせない栄養素です。ただし、食物繊維をとりすぎると、ビタミンの吸収が鈍るので気をつけましょう。
食育と朝食
国が掲げる食育の目標に、「国民が朝食をしっかりとる」という大きなテーマがあります。朝は誰しも、少しでも多く寝ていたいものですよね。特に小学校に通う子供や10代の若い人なら、朝食をとらないでそのまま学校に行くことも少なくないはずです。食育はなぜ、朝食をとることをこれほど重視するのでしょう。
食育における朝食のメリット1・体を起こす
朝目が覚めたからといって、体も同時に起きているわけではありません。朝食をとらないと、目が覚めてから脳や体の機能が全開で動くまで、3時間程度かかると言われています。朝食をとると、脳も含めた全身の体温が上昇するため、体が起きるという仕組みです。
食育における朝食のメリット2・エネルギーを確保する
朝食をとらなければ当然、昼にごはんを食べるまでは、体内にエネルギーがほとんど残っていない状態になります。そうすると体内に元々あるエネルギーを無理に使うので、体の各器官にダメージを与えてしまいます。その結果自然にストレスやイライラがたまり、日常の活動に支障が出てしまいます。また昼間までのエネルギー確保だけでなく、1日単位で考えても、朝食をとることで食間の時間的なバランスが保たれるので、体内の栄養吸収バランスが正常に保たれるというメリットがあります。ちなみに朝食を抜いた生活をしていると、いざ体内に栄養が入ってきた時に、体が栄養素をできるだけ取り込もうとするので、かえって太りやすくなります。
食育と子ども
食育は大人よりもむしろ、子どもに向けて発信されている運動です。子どもは大人に比べて体の成長スピードが早いのは、皆さんもご存知の通りです。そんな子供が朝食を抜いたり、味覚にトラブルを抱えると、将来に渡って克服しがたい課題を残すことになります。ですから最近では、小学校でも食育の指導に力を入れ始めています。しかし子供に食育をするのは、基本的には各家庭の仕事です。
子どもへの食育1・好き嫌いをへらす
子どもへの食育で最も大切なことは、子供の好き嫌いを減らすことです。なぜ子どもの好き嫌いを減らさなければならないかは、説明するまでもありませんよね。特に子どもの場合、アンケートなどからも肉類を好み、野菜類を遠ざける傾向があります。このような子どもの生活習慣が、普通は成人がかかるような生活習慣病を招くこともよくあります。
子どもへの食育2・朝食をとらせる
最近キレる子どもが多くなったという事は、ニュースなどでもよく報道されます。このキレる子供を減らすには、子どもに朝食をとらせることが非常に有効です。先ほど紹介した通り、朝食を抜くとイライラが増加するためです。
食育インストラクター
食育を進めるためには、高度な専門知識を身に付けたプロの育成が欠かせません。そのため大学などにも専門化養成のための、食育インストラクターコースが設立され始めています。食育インストラクターとは、食育を指導する食育指導士を意味します。このような食育インストラクターが近い将来、日本人の健康を守るために大活躍してくれるはずです。
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