デジタル

デジタルとは

デジタル(Digital)とは、状態や数量などの情報をすべて整数に置き換えて表現する方法と考えていただいて構いません。デジタルの対義語はアナログ(Analog)で、アナログは情報を連続的な量に置き換えて表現しています。もっと判りやすく例えるなら、デジタルは手旗信号で旗が上がっている数で情報を表現し、アナログは波の高さや勢いで情報を表現していると考えてもらって構いません。


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2011年の地上波テレビのデジタル放送完全移行で、テレビの買い替えを考える時期に来ている昨今、改めて「『デジタル』とは何か?」という疑問をお持ちになった方も多いのではないでしょうか? デジタルに関連するものは日常身の回りに溢れているにもかかわらず、意識擂ることなく使い続けていたのではないでしょうか? そこで、「『デジタル』とは何か?」について解説していきます!

デジタルの良い所とアナログの良い所

このように、私たちを取り巻く世界には二つの情報表現方法があるのですが、ではどちらが優れているのでしょうか?

デジタルの特徴

デジタルは「情報を整数化して扱う」ので、『経年劣化に強い』という特性を持っています。記録媒体の保持期間にもよりますが、デジタル化した情報は10年でも100年でも劣化せず記録した時点そのままの画質・音質を保つことが出来ます。また、デジタルで表示された情報は『わかりやすい』というメリットがあります。例えば、腕時計や携帯電話の時刻表示にはデジタル表示形式が使用されています。

アナログの特徴

対するアナログはデジタルに比べて曖昧な形で情報を扱うので、わかりづらいこともあるのですが未だデジタルに置き換えられないものが幾つかあります。例えば自動車などの速度表示計にはアナログ形式が使用されています。一時期、速度表示計にデジタル形式を用いた自動車が存在していたのですが、すぐにアナログ形式に戻されています。自動車などの速度のような、『常に変化し続ける情報は、連続した情報を扱うアナログに向いている』のです。情報を扱うのがコンピューターではなく人間の場合、アナログの方に分が生まれるのです。また、CD・DVD全盛の現在でも頑なにレコードを愛好するファンが多いのは、『アナログ形式で記録されたレコードは、オーディオ環境を最高にすれば現場の臨場感まで再現できる』からといわれています。

デジタルとアナログに優劣は付けられない

つまるところ、デジタルとアナログは互いが互いの短所を埋めあう形で共存しているのです。デジタルは連続的な情報を扱う力ではアナログに劣り、アナログは整数化されたわかりやすい情報を表示する力ではデジタルに劣るのです。

音楽を持ち運ぶ喜び、デジタルオーディオプレイヤー

デジタル方式の導入が、大きく変化を齎した業界の一つに音楽業界があります。CDやDVDなどの従来のアナログ形式の記録媒体よりもコンパクトで高品質の記録が可能な記録媒体の登場は、従来の記録媒体を駆逐するほどに普及しています。そして、21世紀の到来と共に現れたデジタルオーディオプレイヤーはそれまでのカセットテープやMDのプレイヤーのシェアを持っていくほどの大ヒット商品となったのです。

デジタルオーディプレイヤー登場前史

外出先に持ち運べるオーディオプレイヤーとしては、1979年に発売されたソニーの「ウォークマン」が最初のヒット商品であるといわれています。ウォークマンは『音楽は自分の部屋で聴くもの』という固定概念を打ち崩し、新しい可能性を切り開いた功労者といえます。しかし、カセットテープ・CD・MDと様々な記録媒体がアナログからデジタルに変化していきましたが、「聞きたい曲を選ぶ」検索性の向上、小型化・軽量化が進んでもまだ「大量の曲を持ち運び、気分に合わせて音楽を自由に選ぶ」ところまでは発達していませんでした。

デジタルオーディオプレイヤーの登場

Windows95の登場によって爆発的に普及したパソコン文化は、オーディオプレイヤーにも大きな影響を及ぼしました。それがMP3です。MP3は、音楽の不可聴音域を切り捨てて圧縮することで1分あたり1MBのサイズにすることが可能なファイル形式です。MP3の登場によって、デジタルオーディオプレイヤーの先鞭が付けられた形になったのです。こうして登場したのが世界最初のデジタルオーディオプレイヤー「mpman」です。64MBの容量を持つmpmanは、4分程度の長さの曲を16曲記録して持ち運べるのですが値段の高さや操作性の問題などから普及はしませんでした。その後を受けて登場した「Rio」は、価格も手ごろで、容量を外部記録媒体のスマートメディアで増設できることからヒットし、デジタルオーディオプレイヤーの盟主として君臨することになりました。

デジタルオーディオプレイヤーの覇者「iPod」

そして2001年、Macintoshで有名なアメリカのパソコンメーカーのApple社から発売されたデジタルオーディオプレイヤー「iPod」は、デジタルオーディオプレイヤーのみならずそれまでのオーディオプレイヤーまでも一掃するほどのシェアを掴んだのでした。iPod躍進の背景には、Apple社の持つデザイン力が結実したスマートな外観や直感的な操作性、HDDの使用で記録容量が飛躍的に向上したことなどが挙げられます。最初iPodはMacintosh専用のデジタルオーディオプレイヤーでしたが、Windowsにも対応しデジタルオーディオプレイヤーのスタンダードとなっています。

「撮る楽しさ」デジタルカメラ

今や、その手軽さによって世界的に普及したデジタルカメラもまた、デジタル方式の導入によって産まれたヒット商品です。それまでのフィルムを使用するカメラはアナログであるとある意味で言えますが、デジタルカメラの前身となるフィルムを使わない電子カメラが存在していたのです。

デジタルカメラの前身・電子スチルビデオカメラ

1980年代に登場した、電子スチルビデオカメラは記録媒体にフロッピーディスク、記録方式にアナログ方式を採用した、初めての「フィルムを使わないカメラ」でした。しかし、現在のデジタルカメラと違い、『撮った写真をその場で見られない』『アナログ形式のため画質が良くない』『重くて大きい』『価格が高い』などの欠点があったため、市場から姿を消してしまいます。

デジタルカメラの登場

そして、世界でデジタルカメラを最初に発売したのは「写ルンです」で知られる富士フィルムでした。そして、1995年には電子スチルビデオカメラで苦汁を飲んだカシオが画期的なデジタルカメラ「QV-10」を発表し、折からのパソコンブームを受けて大ヒット商品へと駆け上っていったのです。

デジタルカメラの特徴

デジタルカメラが普及したのは、それまでのカメラが高性能になればなるほどマニア向けにならざるを得ないのに対し、単純明快な仕様になっていたことが挙げられます。例えば『撮った写真をその場で見られる』という機能は、写真がもつコミュニケーションツールとしての役目を最大限に発揮できる機能と言えるでしょう。また、フィルムの装填を必要としない構造もまた間口を広げる役目を果たしていると言えます。デジタルカメラの普及は、やがて携帯電話に結びつき写メールなどで大ヒットを続けていくことになります。

話題の地上波デジタル放送とは?

そして、2011年7月の完全移行を前にした地上波デジタル放送は、今までの地上波アナログ放送を越えるものとして位置づけられています。

地上波デジタル放送の特徴

地上波デジタル放送は、デジタル方式で記録された映像をデジタルデータのまま送信することができるので画質・音質はハイビジョンとほぼ同じレベルにまで向上します。また、双方向サービスと呼ばれるテレビ局に家庭の反応を直に返すことが出来る機能が付くので、テレビショッピングやテレゴングなどを利用する番組に有利になると言われています。また、デジタルデータでの放送は距離による画質や音質の劣化が無くなるので難視聴地域にとっても、有意義であるといわれています。

地上波デジタル放送の問題

しかし、2011年7月までに視聴者はそれまでのテレビから地上波デジタル放送対応のテレビに買い換えるか、地上波デジタル放送用のチューナーを買い足すかの選択を迫られることになります。一部では新しい需要の創造のための地上波デジタル放送への移行ではないのかとも言われています。しかし、携帯電話などで見ることが出来るワンセグ放送などのサービスが開始されたこともあり、地上波デジタル放送は徐々に浸透し始めています。

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