二足歩行ロボットロボットは人間の憧れです。特に日本人は、アニメで放映された「鉄腕アトム」や「マジンガーZ」、国民的キャラクター「ドラえもん」などに代表されるように、多くの子供たちに夢と感動を与えてきました。そのロボットを少しでも具現化しようと、企業が技術を開発してロボットを作っています。その進歩は目覚しく、近年、二足歩行ロボットが注目を浴びています。 |
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二足歩行ロボットとは二足歩行ロボットとは、文字通り2つの足で歩くことのできるロボットのことです。元々、ロボットというのは、人間が行うのには困難な作業を人間の変わりに行わせるというコンセプトで採用されたものです。従って、二足歩行ロボットでなければ絶対にダメだという用途でなければ、二足歩行ロボットを使う必要は全くありません。現に、アメリカなどでは二足歩行ロボットではなく、足の付いていない据え置き型ロボットとか、安定動作が可能なキャタピラ式ロボットだとかが使われています。 二足歩行ロボットに必要な技術二足歩行ロボットを作り、歩かせるのには相応の技術が必要です。昔のラジコン型の歩くロボットのおもちゃを考えればわかりますが、あの二足歩行ロボットの足の裏は平らになっていて、さらに異常に大きいです。これは、そうしないとロボットのバランスが崩れ、容易に倒れてしまうからです。歩くスピードもものすごく遅いですね。それは速く歩かせるとやはりすぐバランスを崩してしまうからです。それに、まともに歩ける場所は平らなところだけで、ちょっとでこぼこがあるとすぐ倒れてしまいます。このように二足歩行ロボットが倒れてしまうのは、歩くことによって生まれた重心のずれを自分で修正できないからです。二足歩行ロボットをまともに歩けるようにするためには、ロボットが歩いた時の重心移動をうまくコントロールしてあげなくてはいけません。人間は歩いている時や自転車に乗る時など、無意識のうちに重心バランスをとって倒れたり転んだりしないようにしていますが、二足歩行ロボットが自分でそんなことをできるわけもなく、動くことによるバランスの崩れに合わせて重心移動する仕組みを組み込んであげなければいけません。これがどんなに難しいのかは、未だに人間並みの速度で走る二足歩行ロボットが作られていないことからも容易に想像がつくでしょう。従って、ロボットの移動手段としては、技術的に難しい二足歩行ロボットを使うよりも、高速安定移動が可能なキャタピラや車輪が使われるわけです。 日本で二足歩行ロボットが開発され続けている理由実用化が非常に困難であり、それに変わる有効な手段があることから、合理的なアメリカでは二足歩行ロボットはほとんど使われていません。二足歩行ロボットの実用化が難しいのは日本人技術者も十分承知しています。では、なぜ日本人技術者は二足歩行ロボットにこだわるのでしょうか。それは、子供の頃に見たマンガやアニメが大きく影響しているからです。日本ではロボットが登場するアニメやマンガが実にたくさんあります。数十年前はロボットアニメが大人気で、ほぼ毎日どこかしらのチャンネルで放映されていたものです。その時の無意識に生まれたロボットへの憧憬が、そのまま現れたのが二足歩行ロボットの研究です。アニメに登場するロボットは、人間と同じように歩いたり走ったりします。そして究極的には人間とほとんど変わらない性能を持っています。鉄腕アトムやドラえもんが日本人技術者の最終目的といってもいいでしょう。その形に一歩でも近づけるよう、日本人技術者たちは日々二足歩行ロボットの研究に余念がないのです。 現在の二足歩行ロボット二足歩行ロボットは技術的に難しいこともあり、開発されているとはいっても実用化を目指しているという状態ではありません。もっぱら二足歩行ロボットは企業の技術力を示す目的で研究されているようです。 ASIMOホンダが開発した二足歩行ロボットです。テレビのニュースでも話題になりましたので、知っている人も多いと思います。記者会見場で走るASIMOを見たときは衝撃的でした。当時、二足歩行ロボットが走ることはまだ難しいだろうと言われていたときの話でしたから、業界も騒然となったようです。走ったときの速度は時速6kmと、人間の早歩き程度の速度しか出せませんが、その後様々な改良が続けられており、軽量化・コストダウン化を図っているようです。とはいっても、一般人が入手できる値段のものではありませんが。 トヨタ・パートナーロボットトヨタが開発した二足歩行ロボットです。歩く・走るということよりも、実用化するための技術を導入した二足歩行ロボットです。トヨタは、このような実生活に活用できるロボットを開発することに力を入れているようですね。先日開催された愛知万博で公開されていました。 QRIOソニーが開発していた二足歩行ロボットです。ソニー製のロボットといえばAIBOが思い出されますが、そのAIBOと同じく、家庭で人間と一緒に生活することを念頭において作られたものです。しかし、ソニーの業績不振に伴って、AIBOともども開発は中止になってしまいました。 こうしてみると、ホンダ・トヨタ・ソニーいずれも日本を代表する技術力を持つ世界的企業です。そのトップクラスの技術は二足歩行ロボットの世界でも発揮されているようです。 コックピット型二足歩行ロボットAIBOなどが鉄腕アトムやドラえもんを目指して作られた二足歩行ロボットであるのに対し、マジンガーZやガンダムを目指して作られた二足歩行ロボットというものもあります。コックピット型の二足走行ロボットです。榊原機械のLAND WALKERという二足歩行ロボットがこれに当たります。ただし、価格は3600万円と、下手したら家が買えちゃうくらいの金額なので、一般的なものには今のところなり得ません。ロボットマニアにとっては垂涎ものでしょうけどね。 家庭用二足歩行ロボット今まで挙げた二足歩行ロボットは、企業がその威信をかけて制作したものであり、一般には販売されていません。もし販売するとしても、とてつもなく高額であることは間違いないでしょう。では、我々一般人には手の届かないものなのかというとそんなことはありません。店頭では小型の二足歩行ロボットが販売されています。残念ながら、実際に何かをさせるということはできず、趣味の範疇からは脱してはいませんが、ロボット愛好家の間では自分なりに性能を改造したり、外装に凝ったりと楽しんでいます。自分でカスタマイズしたロボットを他人のものと競う大会も行われているようです。テレビでもやっていましたね。価格は趣味と呼ぶには高額ですが、今後コストダウンが進めば、広く普及するかもしれません。何せ、ロボットは多くの日本人の憧れですから。 スポンサードリンク |