サブリミナルオカルト雑誌や少年誌などの広告で「記憶力アップ」「集中力が付く」「理想の自分を手に入れる」と言った内容のものは様々ありますが、一種の社会現象となったのがサブリミナルです。80年代から90年代にかけてヒットしたサブリミナルとは一体どのようなものなのでしょうか? |
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サブリミナルとはサブリミナル(subliminal)とは、英語で「識閾下」という意味で「顕在意識と潜在意識の境目」のことを指します。一般にサブリミナルと言う言葉は、目的を記したサブリミナルメッセージを使って識閾下を瞬間的に刺激し、潜在意識をコントロールして影響をもたらす「サブリミナル効果」のことを指します。 サブリミナル効果の原理とはサブリミナル効果は、視覚や聴覚の「外界からの情報」を捉え大脳に送り込む機能を利用する方法です。視覚から入力された情報を大脳が処理して把握するまでに掛かる時間は約0.1秒、聴覚の場合は約0.06秒程度と言われています。サブリミナル効果はこの視覚と聴覚の処理時間を大幅に上回る0.03秒という短期間で刺激を与えることで識閾下に影響を与えるという方法なのです。 サブリミナルはどのような形で使われているのかサブリミナル効果は能力開発法という分野において様々に使用されています。「潜在能力の開発」「記憶力増大」「異性をひきつける」「明るい性格になる」と言った触れ込みで開発グッズが発売されています。また、CMなどの広告業界ではポスターやパッケージに気になる単語をそれとわからないように小さく、またはだまし絵のように隠しておくことで売れ行きを上げるために使っているとする報告もあるようです。 フィクションの世界におけるサブリミナル効果フィクションにおいて有名な「サブリミナル効果の使用」と言えば、やはり週刊少年マガジン連載の「マガジンミステリー調査班(MMR)」ではないでしょうか。「○○は〜〜だったんだよ!」「な、なんだってー!?」の繰り返しで構成されているこの作品においても、サブリミナル効果は「民衆を洗脳するために使用されている」と紹介されています。また、人気の推理ドラマ「刑事コロンボ」でも、犯人がサブリミナル効果を利用した事に気付いたコロンボ警部補がサブリミナル効果で犯行を立証する証拠へと導くエピソードがあります。「ゴルゴ13」でも、サブリミナル効果と塩辛いオイルサーディンを利用して標的を外に出すというトリックが使用されています。 サブリミナル効果は本物なのか?さて、多大な効果があるとされ様々な分野において使用されているらしいサブリミナル効果ですが、その高い効果は本当なのでしょうか? サブリミナル効果の根拠「ポップコーン実験」の嘘?サブリミナル効果の存在を実証する実験としてよく引き合いに出されるのが1957年に上映された「ピクニック」という映画で行われた「ポップコーン実験」です。この実験は、映画のフィルムの中に「コーラを飲もう」「ポップコーンを食べないか」と言うようなメッセージをサブリミナル効果が出るように織り込み、上映したところコーラとポップコーンの売り上げが20%増加した、と言われる伝説的な実験です。しかし、この実験はまったくのデタラメであったことがはっきりしたのです。 映画ではサブリミナル効果は出せないそれは、サブリミナル効果が発揮される0.03秒の時間は映画では表現できないからです。映画のフィルムは1秒当たり24コマの映像で表現されています。つまり1秒÷24コマ=0.04166666666…秒で、1コマあたり約0.042秒になるのです。「大は小を兼ねる」と言っても0.012秒の誤差は致命的になってきます。実際、アニメなどで1コマほど関係の無い画像が入っていても気がつくことがほとんどです。サブリミナル効果を映像で生み出すには、コンピューター・グラフィックスなどの変化が即時的に行える物でないと難しいのではないでしょうか。 そもそも実験は行われていなかった!ポップコーン実験の行われた五年後の1962年、ポップコーン実験の仕掛け人であった広告業者のジェームズ・ヴィカリは、「実験を行う前に、実験の内容がマスコミに漏れすぎた」と実験の失敗と実験の不履行を認める発言を行いました。つまり、ポップコーン実験は「企画書段階で中止」になっていたのです! 後にヴィカリはポップコーン実験を再度行ったようですが、報道されたような劇的な結果は出なかったと伝えられています。 サブリミナル効果=プラシーボ効果?では、サブリミナル効果の存在を実証するはずの「ポップコーン実験」が虚偽にもかかわらず、サブリミナル商品は売れ続け効果を喧伝する使用者が跡を断たないのでしょうか? それには、使用者が感じているのはサブリミナル効果ではなくプラシーボ効果だという説があります。プラシーボ効果とは日本語で「偽薬効果」といい、『「風邪に良く効く薬だ」とビタミン剤を与えたところあっという間に風邪が治った』という本物でも偽物でも薬として渡されれば効果があることを示す心理学用語です。サブリミナル商品は目的別のタイトルが付けられています。つまり、「この商品を使えば記憶力が上がる!」と思い込んだことによってプラシーボ効果が働いたのではないかと言うことです。 サブリミナル効果の実在の可能性しかし、サブリミナル効果は存在しないわけでは無いようです。人間は体験したことの全ては記憶されていると言われています。つまり、気にも留めなければ潜在意識にも残らないようなほんの一瞬のことであったとしても、記憶には刻み込まれているのです。人間の人格と言うものは、後天的に形成されるものとされています。生まれてからの経験が蓄積され、本人が覚えていないような些細なことでさえも人格形成に影響を与えるのです。そう考えると、知覚できない一瞬のメッセージでも何らかの影響を与えることはありうるのです。 サブリミナル効果の実践法を伝授!では、私たちの生活においてサブリミナル効果を活用するにはどのような方法があるのでしょうか? 生活の場にサブリミナルメッセージを貼り付けるドラマなどで受験生が「目指せ東大!」と言ったようなスローガンを机の前に張り出して勉強に励むシーンがあります。あれも、一種のサブリミナルであると言えます。しかし、知覚できるように張り出したのでは効果は薄くなり、ただのプレッシャーとしてしか機能しません。そこで、幾つかの工夫を施したサブリミナルメッセージを用意するのです。 判りにくい大きさの文字で書く新聞広告を思い浮かべてください。一面丸ごとの新聞広告は下欄に小さい文字で様々な注意書きが成されていることがあります。このような小さな文字で書かれた文章があると、人は気になってしまいます。この現象を応用して、サブリミナルメッセージを作成すると効果が上がります。 普通に読めないように書く「ミロのヴィーナス」像の視点が、何処に向けられているかわかりますか?ミロのヴィーナスは、その両腕の部分が発見されていないことや視点が正面、つまり彫刻家を見据えていない違和感があるからこそ人々を魅了してきたのです。違和感を利用することによってサブリミナルメッセージは更なる効果を発揮します。右から左に向かう文章や下から上に書いた文章など、普通にはありえないような書き方をするとサブリミナル効果が現れるのです。 ポジティブで自分を認めるメッセージにするサブリミナル効果を発揮するために、一番難しい部分が文章の内容です。「〜をすべきだ」「〜しなければならない」と言うような文章では、精神的な負担になるだけです。「今の私は素晴らしい、そしてもっと素晴らしい人間になれる!」と言うような、ありのままの自分を認めた上で、ポジティブに変化する文章を作成することこそがサブリミナルメッセージのポイントなのです。 これらの技法を使うことで、今すぐにでもサブリミナル効果を実践することが出来ます。優れたサブリミナルメッセージは、部屋など張り出すことなく口ずさむだけでも効果が現れるのです。サブリミナルを活用したあなたの生活が、より素晴らしいものになることを祈っています。 スポンサードリンク |